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人のためになる情報を選んで取り出す

人財募集だと思ったら傭兵募集だったでござるww30歳を過ぎて初めてサラリーマンになった著者とゆかいな仲間たちの話

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材とは人財である。以前著者が勤めていた会社の社長が謳っていた言葉です。

 

総務省統計局の2019年度6月の統計によると、日本国内の就業者(外国籍含む)6,747万人のうち、約89%の6,023万人が雇用者=会社員だそうです。今回は、30歳を過ぎるまで残りの11%に属していた著者が、ブラックカラーの企業に雇っていただき、そこでの体験談を中心にした全然誰のためにもならないお話を7,000字を超える記事にまとめてみました。このページを開いてくれたあなたの時間をただただ奪うだけの内容となっておりますのでその旨ご承知おきください。

※注意:この記事は非常に陳腐・または内容の薄い場面や表現が多々散見されますが、その時感じたリアルな感情や等身大の思いをそのまま読者へ届けるという趣旨に沿うための記述であることをご理解ください

 

今の仕事

まず初めに、現在著者の仕事は、某大手小売店を運営しているグループ会社の中で、お取引先企業へ向けたイベントやサービスの企画・運営をしています。前職よりもやりがい、待遇と労働環境の向上を求めて約1年半前に転職したのですが、その観点でいうと転職には"成功"しました。とはいっても現状には満足しておらず、まだまだキャリアを積んで本職の収入を上げる&副業(会社は公には認めておりませんが)で稼いで借金を返さなければなりません。そうです。著者は借金持ちです。しかも奨学金や住宅ローン等といった将来への投資ではなく、欲しいものを買い、友達や彼女との飲み会や旅行に行くといった目の前の欲求を満たすために、クレジットカードや消費者金融からの借り入れで約180万ほど拵えました。任意整理を経て、毎月51,000円づつ返済しています。収支の管理ができず、自己都合でエゴ丸出しの一番情けない負債ですね。

 

まぁ、借金の話は下記にまとめているので、今回は前職の話をします。
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経歴

高校卒業~24歳までは役者志望のアルバイター。その後約6年間、フリーランスで映画やテレビドラマの製作スタッフ業に携わり、誰もが知ってる大作映画から、Vシネマ、連ドラ等を担当してました。作品ごとの業務委託契約でしたので、自分で仕事を取ってこないと報酬はもらえません。ただ、人材不足かつ閉鎖的な業界でしたので、よっぽどヘマをしなければ仕事にあぶれるようなことはなかったです。コンスタントに仕事をつなげば、そんなに手取りも悪くはなかった。下っ端の時は辛かったけど、日本全国様々な地方に行けて、なんかクリエイティブな気分になれるし、仕事は楽しかったですよ。でも、いつしか映画やドラマ(作品)自体にまったく興味がなくなってしまいました笑

 

映画製作スタッフの報酬や仕事内容はこちらに掲載しています>>>

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そして30歳を過ぎ、初めて一般企業に転職しました。フリーランスからサラリーマンを選んだ理由は、何となく社会的信用度が上がりそう。毎日スーツを着て通勤することへの憧れ。何より「会社」というものに所属するだけで、黙っていても月末にはお給料を振り込んでもらえるといった安定性に魅力を感じたからです。

 

なめてますよね。

 

なめてましたね。完全に。当時はそう思ってないつもりでしたが、今考えると相当浅はかでした。通信系の営業職だったのですが(お察しください)、売れば売るほど給料があがり、早々に年収1,000万ぐらい早々に届くとマジで思ってました。面接担当者にも、「売上をどんどんあげればインセンティブがたくさんもらえ、役職にも就けて若いうちから稼げます。」と言われましたので(そりゃそう言うわw)。こんな残念な著者に呆れてしまう読者の方々の顔が目に浮かびます。なんせ30歳過ぎるまで、ずっとフリーの身でしたので、会社員の基準がないんです。採用条件もちゃんと確認してなかったんじゃないかな(正確に言うと、見てはいたけど内容を理解できていなかったと思います)。

 

通信商材の営業マン時代

会社について

で、この会社ですが、主な事業はソフ◯バンク携帯電話やインターネットの代理販売です。とは言ってもよくあるショップ運営ではなく(業界では当たり前ですが、全国にあるケータイキャリアのアンテナショップって9割9分が直営ではなく代理店です)、郊外のスーパーやショッピングモールでのブース出店という少し変わった業態に特化しており、そこで競合(他代理店)と差別化をはかっていました。ベイ◯ア、ドン・◯ホーテ、イ◯ンモールとかで見かけた方もいるかと思います。社風は「みんな仲良しアットホーム/未経験者・キャリアチェンジ歓迎/若い社員が活躍」と、今思うと危ない雰囲気がプンプン香る文言が求人に並んでいました。

 

営業スタイル

キャッチセールスです。夕飯の材料買い出しや、ショッピング中のファミリー層にひたすら声がけする営業スタイルで、のどが痙攣して足が棒になるほど一日中キャッチしまくってました。そして2時間おきに会社にLINEで営業進捗を報告。報告時間までに案件が取れていない時はめちゃくちゃ送りたくなかったです笑

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勤務スケジュール

下の画像をご覧ください

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おわかりいただけただろうか…
公休と表された文字の下に、本来あるべきでないものたちが写り込んでいるのが…

 

The・社畜シフトです☆

とりあえず公休と書いとくね。そうしないと労基署に怒られちゃうからね。と言わんばかりの潔いシフト組みです。営業日は削れないので、会議や研修等は休みも空いてる時間とみなされて詰め込まれます。営業日はそもそも郊外エリアが多いため、片道2~3時間とか余裕でかかります。それ以上遠方の場合は宿泊ですが、ホテルを取るのも一苦労です。

 

エノテカ「来週のブースですが、私もAも自宅から現場まで3時間弱かかるのでホテル取らせてください」

K部長「ん?ホテル取るならコミットしろや。何件取るんだ?」

エノテカ「いや、そもそも宿泊しないと出勤間に合わないですし、私もですが特にAは女性ですので流石にシンドイと思いますので…」

K部長「2人で何件取るんだ??」

エノテカ「土日で15件取ります!!」

K部長「じゃあ4日で20件必達な。頼むで」

エノテカ「はい!(白目)」

 

こんなやりとりが日常茶飯事でした。で、ようやく予約が取れると思ったら、予算も一部屋4,000円を超えると決済が下りないとかそんなレベル。おかげでカビ臭い幽霊屋敷みたいな建物や、明らかに元ラブホの物件にたくさん泊まらせていただきました()。また、日帰りの場合は朝の7時頃に家を出て、日付が変わるころに帰宅することもざらでした。内勤は大体居残りロープレ。こちらもやはり定時では帰れない。そのうえ私用の携帯は顧客からの問い合わせやクレームで休みも関係なしにジャンジャン鳴ります(ここら辺は営業努力次第で頻度が変わりますが、どう上手く案内しても連絡は来てしまいます)。著者はテレビ業界で鍛えられているつもりでしたが、それでもときどき精神がムリュン!ってなったりしました。

 

先輩

著者がこの会社からの内定を受ける決め手となったのが、面接官の人柄でした。
見た目はひょろっとしていて髪の毛はパーマでうねうねしてるのですが、どことなく爽やか。高橋一生とねずみ男を足して二で割ったような感じです。そして聞いていて安心するような喋り方が特徴の人でした。Yさんとしましょう。営業マネージャーを務めていました。
入社してから思い知らされたのですが、Yさんはめちゃくちゃ凄い営業マンで、当時10名以上いた事業部の売上の約7割ほどを一人で占めていました。

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サンサンさんによる写真ACからの写真

 

トレンドにも敏感で、常にお客さんにウケそうなネタを仕入れふんだんに活用していました。何よりトークが上手い。あの面接時の安心感はこれだったのか!いつのまにか著者もこのトークにハマってクロージングされていたのか!極め付けは、既婚者の営業マンの方が信頼度があるからと、独身なのに左手薬指に指輪をハメて接客する徹底ぶりです。
契約数は毎月ぶっちぎりでナンバーワンでした。ただ、クレーム発生もナンバーワンで(顧客数が多いからっていうのもありますが)、契約したらあとは放置。まさしく「釣った魚に餌をやらない」というスタンスを地で行く人でした。
「この人には営業として絶対に敵わないな」と思ったエピソードを一つあげます。とある内勤の日、Yさんが会社デスクで神妙そうに俯きながら電話をしていました。これはよく見る光景で、まさにYさんのクレーム対応中のそれです。電話先のお客さんはかなりヒートアップしているようで、受話器越しからも怒号がもれて隣のデスクにいた著者にまで聞こえるような状態でした。Yさんは時節消え入りそうな声で「申し訳ございません」「左様でございます」と何度も謝罪をしていました。あぁ、今回も重いクレーム引いてるなーと思いつつふと目をやると、謝りながらデスクに置いてるiPhoneを必死にタップしています。あ、これは「契約時に案内された利用料と違う」「変なオプションが付いている」とか言われてプランの確認や電卓を叩きながら対応してるんだなと思いつつYさんの後ろに回って様子を覗いてみました。その刹那、著者は目の前の光景に唖然としました。Yさんの右手はなんと、「モンスト」に勤しんでいたのです!f:id:enoteca17:20190809115604j:plain


マジかコイツ…重クレーム受けながらひっぱりハンティングやってるよ…
その後解決したのか分かりませんが、電話を切った瞬間にYさんは満遍の笑みを浮かべながら「あー、やっと終わったよ」と言いながらスマホ片手に喫煙所に向かう姿に著者は通信業界の闇を垣間見たのでした。

 

 

同僚

ちょうど著者と同じタイミングで中途入社したSさんが居ました。彼は少し内気で、あまり人にガツガツ行くような感じではありません。別に内気が営業マンに向かないわけではありませんが、キャッチが中々出来ずに苦労してまいした。この会社は入社の翌月からノルマを課します。営業成績も良くなく、連日ドン・◯ホーテでの深夜ブースと、ロープレノックのコンボで、著者の貴重な同僚は入社から約3ヶ月後、星になってしまいました。

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後輩

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人の入れ替わりが激しいため、少し続けていればすぐに後輩・部下ができます。著者は営業成績が飛び抜けて良かった訳ではありませんが、安定した売上と面倒見の良さを買われ、2年目にはチームリーダー、3年目には課長という役職を与えられ、無事に低賃金の中間管理職に進化していました。
部下の中でも、特に印象に残っているMの話に触れましょう。MはFラン大学の新卒で(かくいう著者は高卒)、将来パイロットを目指している青年でした。パイロットになりたくてなぜ当社に来たのかは分かりませんが、まぁ色々あるんでしょう。どのような経緯であっても会社とって新卒は貴重な人財です。著者も会社に魅力を感じてもらえるよう、懇切丁寧とエンターテイメントの気概を持って指導しました。彼は著者に言わせてもなかなかなアホでしたが、向上心と欲が強いところが良いところでした。その意欲がなかなか営業成績にはつながらなく、(それは著者の指導力が至らなかったのが原因ですが)パイロットとは程遠い環境でしたが、著者が辞めるまで頑張ってくれていました。

 

従業員に関して、全体的には皆キャラが濃くて少し狂ってはいましたが、性格は良い人ばかりでした。
ホントはもっとたくさんのエピソードがあるのですが、ただの思い出日記になってしまうので、ここら辺にしておきます。

 

任天堂Switch

携帯電話といえば、契約特典としてキャッシュバックをイメージされるかと思います。あれって実は機種変更には全然還元できません。何故かというとキャリア(当社の場合はソフ〇バンク)や一次代理店からいただける報酬が、機種変更よりもMNP(ナンバーポータビリティ)や新規契約の方が圧倒的に高いからです。多分5倍以上差があるかと思います。今や携帯(スマホ)を持ってない人はいないぐらいの世の中で、市場は他社キャリアからの取り合いがデフォです。また、希少端末(例えば新型のiPhoneとか)は機種変更には案内せず、MNP優先に回しているのも実情です。既存ユーザーは面白くないのも当然です。はっきり言いますが、今は長年同じキャリアを使っても何も良いことはありません。せいぜい微々たるポイント還元や牛丼やファミチキがもらえるぐらいでしょう。変なこだわりは捨ててどんどん新しいサービスに目を向けることが得策です。
話はそれましたが、当社ももちろんキャッシュバックを行っておりました。ソフ〇バンクユーザーは利益が低いのでフル無視です。現金でのキャッシュバックもやっておりましたが、ブースではファミリー層にうけやすい、ゲーム機・家電・旅行券を契約特典として打ち出していました。そして「任天堂Switch」こいつが品薄で市場に出回ってなく、めちゃくちゃ希少価値が高い時期がありました。高値での転売も多く、購入するのに整理券の配布や、前日から店頭に並んだり。オンラインで販売すると一瞬でサーバーダウンする等、一種のムーブメントを起こしていました。
そこに目を付けたK部長が、当社の特典ラインナップに加えたもんだからもう大変!プレゼントが刺さる刺さる。Switch欲しさに皆契約してくれます。まあ、ウハウハですよね。さすがK部長、トレンドをガッチリつかんで売上も右肩上がり。まさに神様仏様Switch様です。と、普通なら喜ぶところなのですが、肝心のSwitchの在庫確保のあてがありません。

このブームは一時的なものであり、元々キャッシュバックも発送までに2・3カ月の期間があるので、時期に確保できるだろうといった楽観視と、世間の熱が高いうちにとりあえず乗っかっておこうというK部長の判断でしょう。確かに事業部の大局としてはこれは正しい判断だと思います。ですが、2・3カ月、半年と待てどもブームが冷めません。在庫も一切確保できていません。現場では引き続きSwitchプレゼントを打ち出しているので、売上は好調です。そろそろ流石に契約者からのクレームが怖いので、途中から「Switchのお届けはお約束しますが、ご存知のようにメーカーの製造が追いついていない状況ですので、お届け時期はずれ込む可能性がございます」的なひよったトークを入れつつ営業していました。
ですが、そのような根回しを全くしていなかったキャンペーン序盤の契約者が徐々に炎上し始めて、会社や営業マンの携帯にはクレームの電話がひっきりなしにかかってくるようになりました。会社の事務スタッフに連絡が来ても、結局対応するのは営業マン。「契約時に約束したSwitchが来ない。詐欺だ!」「子供の誕生日プレゼントにしようとしていたのに、どうしてくれるんだ!」等々、いやー。キツかったです。部下からの悲鳴やクレームの圧に耐えられなくなった著者は「自分の手でSwitchを確保する」といった無謀な行動に出たのでした。ツイッターやネットの書き込みを画面にかじりつくかの如く眺め、街中を駆け回り、販売情報を掴めば家電ショップやおもちゃ屋に早朝から並び整理券を求め、夜中に一瞬販売するAmazonさんにも目を光らせて、狂ったようにSwitchを探し求めました。他のスタッフも協力してくれましたが、あの時は皮肉にも全く興味のなかったSwitchブーム・トレンドを真っ只中で感じることができました笑 全然足りないけど約2カ月間で20台ぐらいは確保でき、長くお待ちいただいている怒りマックスのお客様方へ順番に奉納したのでした。この時期、「僕のお仕事はケータイを売るんじゃなくて、Switch確保することだ」と完全に我を忘れてました。K部長からも、"Switchおじさん"と呼ばれてからかわれる始末(貴様だけは許さん)。そんな状態がその後数ヶ月続きましたが、ブームが落ち着いてくると同時に、この問題も沈静化して著者も正気に戻ったのでした。

 

転職

そんなこんなで「石の上にも三年」は全く意識していなかったのですが、それに相当する年月をこの会社で過ごしていました。記事の冒頭で僕は「やりがい・待遇・労働環境の向上」を掲げて転職したと書きましたが、本当はもう一つ、誰にも打ち明けられない理由がありました。それは「借金」です。

僕は課長になってから、"自分名義"で会社口座から引き落とされるクレジットカードを持ちました。使用上限は月20万円です。これは、ETCの支払いや営業先でのホテルの予約、ちょっとした備品の購入等の決済が総額20万円以内であれば自分でできるということです。20万円という枠の中で、このクレカを同僚や部下の負担がちょっとでも軽減できて売上に繋げられるように考えて使っていました。

一方その頃、僕のプライベートの経済状況は最悪で、毎月10万円以上の借金返済があり、手取り20数万円程の収入を圧迫していました。最早自己返済が難しいと思い、たどり着いた先が「任意整理」でした。任意整理とは、過去の過払い整理と利子をカットして、借金元本だけを分割で返済するようにできる手続きです。デメリットは新たなローン契約や既存クレカの使用・新規作成ができなくなるということであり、多重債務によりおまとめローンができない方にとっては問題解決への非常に有効な方法です。

早速弁護士事務所を訪ねて、任意整理の手続きをやろうとしたのですが、ある事に気付いて思いとどまりました。それは、任意整理をすると会社のカードが使えなくなるということ。「会社に借金を打ち明けて、カードを解約させてもらうか」「転職をもってカードを解約するか」自己返済はもう限界でしたので、この二択しかありません。僕は悩みました。ですがこのままでは、当時同棲していた彼女との未来もない。それはダメだ。転職しよう。キャリアアップしつつカードも解約して、任意整理をしよう!そう思い立ち、会社に勤めながらなんとか時間を作り、約2カ月半の転職活動の後に現在の会社に転職しました。内定をいただくまで、エージェントは5社に協力いただき、39の企業に応募しました。

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最後に

ここまでブラック企業とこき下ろしてきましたが、このような社会的に残念な男を拾って、育ててくれたこの会社には感謝しています。当時関わったメンバーが、みな幸せになれることを祈っています。依然借金返済も残っており、当時の彼女とも結局別れてしまいましたが、自分が自分に諦めてしまわぬように、仕事して、ブログ書いて、副業に励んで前を向いて生きていきます。大した結びの言葉もありませんが、こんな乱筆乱文にお付き合いいただきありがとうございました。

 

 

 

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#エノグ #エノテカ #ブラック会社 #転職 #借金